願寿大学の日々精進

伊是名島に住む平均年齢87歳の高齢者が集う介護予防事業「願寿大学」このブログは願寿大学の日常を離れて暮らす願寿大学の学生家族、村内外で願寿大学を応援している皆様に向けて発信します。

平成27年度願寿大学始業式

~平成28年度制度改正に向けた事業変更~

平成27年度の願寿大学始業式が去った4月14日に執り行われ、16名の学生が出席された。式には住民福祉課長を始め職員や保健師も参列し、今年度の事業の流れや体制が報告された。

 

また、学生一人ずつ『今年度の目標』を掲げ、今年度のプログラムに挑戦する。目標の中には、「この一年元気で願寿大学に通いたい」「実用的な手工芸を学びたい」など積極的な発言が多く、本事業に対する期待が伺えた。

 

今年度の願寿大学事業は、昨年度と少し変わり、これまで同事業で実施されてきた「願寿カフェdeサロン」が独立した一つの事業となり、願寿大学事業とは別の事業となります。これは平成28年度の介護保険法の改正に伴う「伊是名村介護予防事業」の変更によるもので、願寿カフェdeサロン事業ではこれまでどおり対象者が65歳以上の介護予防認定者以外の方が対象となるが、願寿大学事業では事前に申請者をチェックシートにて対象者となるか対象外となるかを判断することが必要となる。これまでの願寿大学は願寿カフェdeサロン事業同様に介護予防認定者以外の方を対象としていたが、要支援1.2の方も願寿大学に通うことができてくるというわけだ。

要支援1.2の方々を要介護状態にさせないための取組の一つである。要支援1.2というとサービスの限度がかなり厳しく、例えば『週2回介護予防のデイサービスに通っていた方が、要支援1.2と判定され、介護予防のデイサービスがこの時点で通えなくなり、新たな介護保険デイサービスを通いたいが、要支援1.2であるためサービスの利用が週1回となり、今までの回数よりも少なくなった。』そういう事例が多く見受けられてきたことに対応し、要支援者のサービス利用増により、仲間づくり・筋トレ・脳トレ・課外活動をとおして介護状態になることを防ぐことを目的としたのである。

 

実際には平成28年度からの改正ではあるが、段階を踏んで利用対象者を無理なく事業別に仕分けしていかないと弊害が出てきては困るので、今年度から介護予防事業等へ参加する際にはチェックシートを記入(聞き取りも可能)し、チェックシートに該当せず自立した方は『1次予防対象者』として願寿カフェdeサロン事業等の介護認定者以外が対象となる事業へ、一方チェックシートにて該当された方は『2次予防対象者』として願寿大学事業等への参加が可能ということになります。

 

1度では中々説明が足りないので、時間を見つけて制度改正に向けた取り組みを紹介していきたいと思います。